こんにちは!フルート奏者、アレクサンダーテクニーク教師の岡本元輝です
アレクサンダーテクニークの原理7つ目は心身統一体です。
これが最後!! 我ながら頑張ったとここに褒め称えたいと思います。
アレクサンダーテクニークの原理1~6にご興味のある方は下にリンクを貼ったので読んでみてください^ ^
・頭と脊椎の関係性(プライマリーコントロール)
・方向性(ディレクション)について
・自分の感覚はあてにならない
・自分の習慣を認識する
・使い方が機能に影響する
・抑制(インヒビション)
心と体はつながっている
アレクサンダーテクニークでは心と体を切り離して考えずに、人間の体は1つの統合されたものと考えています。
つまり「心と体は繋がっている。切り離せないもの」
これがアレクサンダーテクニークの原理7つ目です。
正直な話アレクサンダーテクニークをはじめた当初は体の使い方、動きだけよくなればいいと思っていました。だって体の使い方を改善すれば演奏は楽になるし、うまくなると思っていたから。
なのでレッスンを受け始めたころは、アレクサンダーテクニーク=体の使い方という認識をしていました。
ですが教師養成コースでアレクサンダーテクニークを学び実践していくなかで、体だけではなくて心と体の両方が大切だと気がついたんです。
なぜそう思うようになったのか、、、
心の状態が体の状態にものすごく影響するんだ!という体験が増えたからでした。
本番前、本番中に考えがちなこと
僕は本番前、本番中についつい難しいところや苦手な場所、不安な場所を心配しがち。
・間違えたらどうしよう、、、
・暗譜飛んだらどうしよう、、、
・入る場所間違えたらどうしよう、、、
・息がもたなかったらどうしよう、、、
・音外したらどうしよう、、、
名前はゲンキなのにかなりネガティブなんです笑
曲がはじまってだんだんと難しい部分、苦手なが近づいてくるに従って頭の中には「うまくいかなかったらどうしよう、、、」なんて思考が頭いっぱいに広がります。
こんなことばかり考えていたら体は動かしにくくなります。
恐いとか、不安とか迷いがあると思考は体を動かしにくくします。
人間の体は良く出来てますね笑
レッスンを受けて体の使い方を学んでも、肝心の本番前、本番中の思考が原因でうまく体をコントロールできない。
なので不甲斐ない本番をたくさん経験しました。
本番前、本番中に何を考えるのかがとーっても体を意識的にコントロールするためには大切だと身をもって学びました。
本番前、本番中に考えたいこと
僕が本番前、本番中に考えていたものは「未来」に対する不安なんです。
もしくは「過去」の失敗経験からくる不安です。
演奏するときに大事なのは「いま」この瞬間にできること、やることを具体的かつクリアに考えることです。
曲全体の物語はどんなものなのか、、、
ハッピーエンドなのか、バッドエンドなのか。
登場人物は何人いるのか、それぞれの関係性はどうなっているのか。
どんな場面なのか
緊迫感がある場面なのか。
久しぶりの再会をよろこぶ場面なのか。
どんな性格をしているのか。
破天荒? 包容力溢れる人? ぶりっこ?
それぞれのフレーズのキャラクター、感情はどんななのか
幸せで愛に満ち溢れているのか。
絶望なのか。
恐怖なのか。
これらを聴いてくれる人に伝えるために何ができるのかをクリアにしましょう。
楽器を構えるときはこういう風に腕を使って唇まで持っていき、今から演奏する場面はこういうストーリーでこんな感情で、こういう音色を出したいから息の量はこのぐらいで、、、 ってな具合に頭を満たしてみる。
演奏する曲の物語とそれを表現するための体のコントロールを意識的に演奏中考えてると「失敗したらどうしよう、、、」的な思考をする暇が全くないんですよね。
これが1つ1つのフレーズで考えることと体でやることがクリアであればあるほど良いです!!
いまできること、やることで頭が満たされてクリアであることが本番前と本番中の演奏の助けになります。
練習するときも「こうやってイメージしながら吹いてみよう」とか「今はこのぐらいの息を吸って、タンギングのニュアンスは、、、」って感じで検証して、自分の表現したいと思う音楽を見つけていきましょう!
さいごに
いまの世の中ってすぐに役立つもの、いわゆるHowto要素のあるものが求められている傾向にあると僕は思っています。
でもアレクサンダーテクニークはあくまでも自己探究なんですよね。
自分の心と体に向き合って、新しい自分の可能性見出します。
AT教師の助けを借りて気がつくときもあれば、ふと自分自身で気が付く、なんてこともあります。
体の使い方も大事なんですけど、心と思考がクリアであることで迷わずに演奏に取り組むことができるようになると思います。
こうやって演奏するんだ!!って言い切れるぐらいまで心と体をクリアにするのが僕自身の目標でもあります!
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