こんにちは!フルート奏者、アレクサンダーテクニーク教師の岡本元輝です。
こんな方におすすめ
- どれぐらいの頻度でメンテナンスに行ったらいいの?
- メンテナンスにいくタイミングは?
- どんなときにメンテナンスに行く?
こんなお悩みをお持ちのあなたに向けてこの記事を書きました。
この記事ではメンテナンスに行くタイミングや頻度、メンテナンスの大切さについて僕自身の経験をもとにお話ししています。
ぜひ最後まで読んでいただけるとうれしいです。
メンテナンスにいくタイミングと頻度について
まずはじめにメンテナンスにいくタイミング、頻度には個人差があります。
これからお話しするのはあくまでも僕個人の経験と、おおよその目安である、、、というのを覚えておいてくださいね。
新しい楽器を購入したばかりの方
新しいフルートを購入したばかり、、、という方は3〜4ヶ月に一度メンテナンスに行くといいかなと思います。
実際、楽器を購入したときにお店の方からこのように言われることが多いです。
実は新しい楽器ってトーンホールを塞ぐタンポが馴染むのに少し時間がかかってしまうので不安定なんです。
なので、新しい楽器を購入した方は不安定な状態から「楽器が安定して鳴らせる、安定したコントロールができる状態にする」というのが1つの目標になります。
楽器に慣れる、楽器を育てる、なんて言ったりします。
フルートの材質によりますが吹き慣れるの約1〜2年かかります。
主な材質は5つあります。
主な材質
- 洋銀
- シルバー
- ゴールド
- プラチナ
- 木(グラナディラなど)
僕も大学入学時に購入したゴールドの楽器に慣れるのにかなり時間がかかりました。
少しずつ楽器に慣れてくると
「あっ、なんか鳴らしやすくなってきた気がする。コントロールしやすくなってきたかも」ってなってきます。
購入してから1年以上の方
購入してから1年ぐらい経つとだんだんと自分の使っている楽器に慣れてくるころだと思います。
個人差はあるかと思いますが、3〜6ヶ月に一回メンテナンスに行く方が多いかと思います。
メンテナンスに行くタイミングは人それぞれあるかと思うので、僕の場合を少しだけご紹介しますね。
僕の場合ですが、学生のときは3〜4ヶ月ごと。楽器の状態が安定しはじめたら6~10ヶ月に一度。
また、実技試験やコンクールの2〜3週間前ぐらいにもメンテナンスに行っていました。
調整をすることで吹奏感に多少変化があるので、本番直前というのは避けるようにしています。
こればっかりはその人自身の経験で判断していくしかありませんね。
個人的に気にしているのが夏場のメンテナンスです。湿度の高い夏場は、梅雨が明けてから行くようにしています。
オーバーホールをしたばかりの方
オーバーホールは長い期間使用してきたフルートが対象になります。
オーバーホールでは消耗したタンポやコルクなどを新しいものに交換します。
新しい楽器を購入したときと同様に楽器の状態が不安定になるため、楽器を慣らしていくというのが必要になります。
僕のフルートも購入して7〜8年経った頃からリペアの方にそろそろオーバーホールをしたほうがいいかもしれません、と言われていました。
結局オーバーホールに出したのは購入してから約10年経ってからでしたが、、、
僕の場合ですが、新しいタンポが落ち着くまで正直かなり苦労しました。
タンポの状態がコロコロと変化したので、鳴らしやすい日もあれば、鳴らない、、、みたいな日が続くときもありました。
いつも調整をしていただいているムラマツフルートさんでは、オーバーホールしたあとに6ヶ月の無料調整期間がありました。
リペアの方も仰っていましたが、タンポは湿度や気温によって伸び縮みするので、慣れるまで時間がかります。
気になったらいつでもいらしてくださいといってくださいました。
ものすごくありがたかったです。
こんなときはすぐにメンテナンスへGO!
何か楽器にアクシデントが起きたときはすぐにメンテナンスに行きましょう。(当たり前かもですが、、、)
よくあるアクシデント
- キィの動きがおかしい(キィが上がらない、キィが動かない、キィの動きがにぶい、トーンホールが塞がらない。など)
- ・楽器を落としてしまった(カバンやケースの中に入った状態から落ちてしまった。組み立てた状態で落ちてしまった)
- ・部品が曲がる、取れる(ねじやコルク、フェルトなど)
練習しているなかで「いつもとなんか違う、、、」って思ったら大体その感は当たっていると思います。
何日か経ってもその違和感が続いていたらメンテナンスに行くといいと思います。
レアなアクシデント
- リッププレートが取れる
リッププレートが取れるのはかなりレアですが、僕は一度経験があります(笑)
ハンダ付けしているので滅多なことがない限り取れることはないとムラマツの方も仰っていたので、かなり驚かれました。
リッププレートが取れる2〜3週間前にメンテナンスに行ったのですが、しばらくすると全然音が鳴らなくなりました。
メンテナンスに行っていたのでリッププレートが取れるまでスランプになったのか?とかなり自分自身を疑ってました。
逆に楽器の状態がヤバくて音が鳴らないというのがわかってスッキリしました。
メンテナンスに行く理由
ストレス、不安が減る
調整の狂っている楽器を吹いていると
「しっくりこない、、、」
「なんかうまくいかない、、、」
「自分の吹き方が悪いのか?」
というストレスと不安が積み重なっていきます。
これらから解放されるのはほんとにありがたいですよね。
変なクセがつきやすい
楽器のバランスが狂っているとき
「音を無理に鳴らそうとしすぎたり」
「音をしっかり鳴らすためにキィをしっかり抑えようとしすぎたり」
「息を使いすぎてしまったり」
こういうことを無意識的にやってしまっていたりします。
メンテナンスに行かずにこれらが続いていくと、自分で気づかない間に変な吹きグセがついてしまうかもしれません。
そこまで気にしなくてもって方もいらっしゃると思いますが、これはあくまでも僕の考えなので、こういう考え方もあるんだなぐらいに留めておいていただければ幸いです。
信頼できるリペアの方にお願いしよう
初めてフルートを購入してから18年間経ちましたが、これまで信頼できる3名のリペアマンの方にお世話になってきました。
楽器の状態をものすごく丁寧に見てくださって、安心してお願いすることができています。
楽器の演奏にも上手い下手があるように、リペアマンにもやはり腕があります。
これは僕の経験談になりますが、急に楽器の調子が悪くなってしまい駆け込みでメンテナンスをお願いしたことがありました。
急だったのでいつもお願いしている方ではない方にお願いしたのですが、出来上がりの質が全然違ったんです。
その後いつもお願いしている再度メンテナンスをお願いして調子を取り戻しました。
そのときに「いつもの岡本くんの楽器じゃない」とおっしゃていて、やはり信頼できるリペアの方に毎回お願いすることがとても大切だなと改めて気づかせてくれた出来事になりました。
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