今日ご紹介するのは、カール・フリューリンク作曲の幻想曲Op.55です。
ある有名フルート奏者が取り上げたことで世界で演奏されるようになった作品です。
曲名 |
幻想曲 Op.55 |
作曲家 |
カール・フリューリンク |
初演 |
1929年 |
演奏時間 |
約14分 |
カール・フリューリンク(1868-1937)は現在のウクライナ・リヴィウの生まれ。
彼はウィーンでピアノを学び、ピアニスト、作曲家、音楽教師として活動していました。
名ヴァイオリニストとして名を馳せたパブロ・デ・サラサーテなどと共演をしていたそうです。
目次
カール・フリューリンク作曲:幻想曲Op.55の演奏
この幻想曲Op.55はフルートと管弦楽のために書かれた作品ですが、残念ながらピアノヴァージョンしか残っていません。
曲全体の印象はテクニックよりも、表現力が問われる作品だなと感じます
繊細な場面や熱のこもった場面、ミステリアスな場面、いろいろな表情を感じさせてくれる作品だなと思います。
作品の多くが紛失、もしくは未発見
彼の作品はほとんどが出版されておらず、もしくは紛失している可能性が高いそうです。
この作品もチェリストのスティーブン・イッサーリスがウィーンの図書館で発見し、エミリー・バイノン(オランダ・ロイヤルコンセルトヘボウ管弦楽団首席フルート奏者)に伝えたことがキッカケになり日の目を浴びました。
もし図書館で見つかっていなかったら、誰も彼の作品を聴くことも演奏することもできなかったかもしれません。
彼の作品に限らず、まだ発見されていない曲がどこかに眠っているかもしれません。
さいごに
作曲家の作品が楽譜として出版されていることのありがたさ、演奏できるよろこびをこの記事を書きながら改めて感じております。
この隠れた名曲シリーズは「いつか演奏したい作品」のリストみたいにもなりそうです。笑
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