こんにちは!フルート奏者、アレクサンダーテクニーク教師の岡本元輝です。
アレクサンダーテクニークをベースにレッスンをするようになってから体の使い方も大切だけれど、それよりも大切なのは「何を考えるか、何を知るか」だと思うようになりました。
僕たち人間の体は脳から指令が出てから動きます。
記事を書こうと思ってスマホに打ち込む。
甘いものを食べたいと思ってコンビニへ行ってスイーツを買う。
いまダイエットしているから甘いものをガマンする。
普段何気なくやっている行動の1つ1つに思考が伴っているんです。
つまり体の使い方には「自分の思考」が大きく関わっているんです。
体の構造を「知ること」で動きが変わる
これまで授業のなかで数えきれないぐらい演奏しているところをATの先生たちにみてもらいました。
先生たちは僕の体の動きや、レッスンのなかで話している言葉全てを観察し、『こうやってみたら?』と提案します。
その提案の1つに体の構造についての問いかけがあります。
「息ってどこに入ると思う?」みたいな問いかけです。
ぼくが「息はお腹に入る」という本来の構造からズレた認識をしているとしましょう。
こういった本来の体の構造からズレた認識があると、ぼくは「お腹に息が入るというのを体感するために息を吸おうします。」
ズレた認識は簡単に言うと「体に負担がかかります」
これが演奏のしにくさに少なからず関わってきます。
「お腹を意識して息吸ってるのに、息が足りなくなるな。吹きにくいな。」ってことが起こるわけです。
このズレた体の構造から「本来の体の構造を知ることが大切です」
なぜ大切か、、、
ズレた認識から本来の体の構造を「知ること」で体の動きが変わるからです。
「息を吸うときに、お腹には息が入らないんだ。息は肺に入るんだ。肋骨も動くんだ。肩も動いていいんだ。」と、息を吸うときに体で起こることを知ることで、本来の構造を「考えること」ができます。
本来の構造を知ることで、思考が変化し、体の動きが変わるんです。
思考が変わることで体の動きが変わる
ここで1つ実験をしてみましょう。
(1)自分の体が一本の竹のようにまっすぐだと思いながら立ったり座ったりしてみましょう。
歩ける人は歩いてみるのもおもしろいと思います。
(2)自分の体がタコみたいにグニャグニャになったと思いながら立ったり座ったりしてみましょう。歩ける人は歩いてみたくださいね。
体はどんな感じがしましたか??
(1)と(2)で体の動きに変化があれば大成功です。
自分の思考を意識的に変えて、体の動きを変化させることができた証拠です。
このようにちょっとだけ体を動かすまえに「思考」を変えるだけで体の動きには変化が生まれ、それぞれの動きの質の違いを知ることができます。
アレクサンダーテクニークのレッスンではこういったことを深く探求します。
「自分の思考が体の動きに影響していて、思考が変わることで動きの質が変わることを知っていること」がめちゃくちゃ大切です。
さいごに
アレクサンダーテクニークのレッスンでは「エッ!!」と驚く提案をされることがよくあります。
いままでのやり方や認識と真逆の提案だったり、考え方だったりすることがあるからです。
自分の信じていたものとは違うことを急にやってみたら?と言われたらそりゃ戸惑いますよね笑笑
演奏がよりよくなる可能性が少しでもあるのならこの戸惑いに対して、勇気を出して一歩踏み出してほしいと思っています。
ぼくも初めは戸惑ったし、これでいいのかなぁなんて思いました。
ですが新しいことを試したことで新しい発見が見つかり、そこから得られる学びがあります。
一歩踏み出していなかったら経験することはできません。
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