こんにちは!ハマっ子フルート奏者、アレクサンダーテクニーク教師の岡本元輝です
ここ最近指が思うように動かないことに悩んでいます。
特に高音域で左手の指が思うように動かないのです。
アレクサンダーをはじめる前は、スケールで指が転ばないように、間違えないようにするために力技で指を動かしてました。
力技でやっていると手首や指、そして腕、肩などいろいろなところに負担がかかってました。
大学の試験やコンクールで演奏する曲は待ってくれません。
それで学生のときは力技でなんとか乗り切ってました。
ですが今回の指の不調は状況が少し違います。
アレクサンダーテクニーク教師になってから気がついた「指の不調」です。
指の不調
不調を乗り越えた先に待っているのは成長!
この不調はきっとさらなる成長のチャンス!
と捉えてできるだけ効率よく、指や体に負担をかけずにサラッとカッコよく吹けるようになりたいと思って指の動きや体全身を観察することをはじめました。
苦手だと思うスケール、高音域の複雑なフレーズを観察していくと、ある癖を見つけました。
見つけた癖は「小指を使っていないときや動かす必要のないときに小指を引き込んでしまうもの」でした。
小指を引き込む動きはピアニストでもよく見られますね。
さらに観察を続けていると大発見がありました。
小指の引き込みが顕著にでる瞬間を見つけたんです。
それは左手の中指をキィから離すときにほぼ100%起こってました。
【特に起こる運指の例】
高音域のD→E E→F E→Fis A→H
Aを伸ばしているだけのときにも引き込みが起こるときもありました。
この発見は大きいです!
自分自身の成長に一歩前進!
自分で自分を追い詰めていく
この癖を治そう!
と意気込んでみたはいいものの、左手の指を気にしすぎてどんどん動かしにくくなっていきました。
なんで動かしにくいんだろう。
なんで無意識に動いてしまうんだろう。
フォーカルジストニアなのかも?
なんてネガティブ思考MAXです。
どんどん自分で自分を追い詰めていました。
ちょっと待て!自分はアレクサンダーテクニーク教師だ!
と自分に言い聞かせ、この状況をさらに客観的に観察し、今できることは何かを思いつくままに試しました。
楽器の持ち方の検証をしてみたり、指の動かし方を観察したり、指の筋肉や構造について改めて調べてみたりしました。
おそらく長い時間をかけて身につけた癖。
長期的な探究になるだろう、時間をかける必要のあるものだと腹をくくりました。
ですが、一人で探求していくうちに自己否定のループに見事にハマりました。
この悩みを相談すべくAT教師であり、フルート奏者でぼくの師匠でもある嶋村順子さんのレッスンに行きました。
いざレッスンへ
コロナの影響もあり順子さんのレッスンを受けるのは実に3ヶ月ぶりでした。
自分のこれまでの観察と推察も順子さんにお伝えして、指の動きを見てもらいました。
指に関しての主な発見はこちら。
・中指の動かし方が他の指とは違う
・キィに対して中指を立てる必要があるのか
・楽器に対して指がキィに近すぎるかも?
レッスンを受けての自分の新たな気づき。
・中指以外の指はMP関節から動かせている実感があるけれど、中指にはなかった。
・中指を立てていたことでMp関節ではないところから(PIP関節から)動かそうとしていた。
・楽器の重さを左手だけで支えようとし過ぎてた。結果キィに対して指を近づけ過ぎていた。
・キィをしっかり押さえようとしすぎてた。
・鳴っている感覚を指からも得ようとしていた。
順子さんのアドバイス、自分自身の気づきを元に指を動かしてみると、今までよりも小指の引き込みは減りました!
油断すると引き込みは起こるので、少しずつ慣れていこうとおもってます!
この探求とはじっくりと向き合います!
不調や癖に気がついたときの取り組み方
不調の元になっている「癖や習慣」に気がついたら、すぐに治そうとして正解を求めてしまうとドツボにはまります。
僕はまさしくこのドツボにハマりました。
【自己否定のループの流れ】
変な習慣や癖、動きに気がついた
↓
治さなくちゃ!!なんとかしなきゃ!
↓
正解を求める。こうあるべきだ、こうしなきゃ、と思いつめていく。
この流れは自己否定のループにハマりやすいし、非建設的な練習をたくさん積んでしまう。
うまくいかないときのカラクリは正解を求めすぎ。
正解を求めることは間違いじゃない。
だけど正解を求めたくなる自分自身を一旦保留して、自分の体の動きや思考を観察することが大切。
「癖に気がついちゃったー!!」
「ふーん、、、それで??。 まぁなんとかなるっしょ。」
とドーンと構えていられる自分でいるのが理想。
順子さんのレッスンはいろんな学び、気づきがあって楽しいし、モチベーションが上がります!
難しいフレーズをサラッと出来るように、一歩ずつ探求あるのみ。
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