【フルートの名曲】シューベルト作曲:しぼめる花の主題による序奏と変奏D 802

こんにちは!

横浜市神奈川区でフルート教室をしている岡本元輝です!

今回ご紹介するフルートの名曲は、フランツ・シューベルトの「しぼめる花の主題による序奏と変奏D 802」です!

フルート奏者にとって、とっても大切なレパートリーの1つ!!

たくさんのフルート奏者がコンサートに取り上げる作品で、録音も多く残っています!

作品名しぼめる花の主題による序奏と変奏 D 802
作曲家フランツ・ペーター・シューベルト
生没年1797-1828
作曲年1824年
演奏時間約20分

フランツ・ペーター・シューベルト(1797-1828)は現在のオーストリア生まれの作曲家。

シューベルトは31歳という若さで亡くなってしまいましたが、生涯のほとんどをオーストリアのウィーンで過ごしました。

「歌曲の王」と紹介されることが多いシューベルト。

その作品数は、なんと約600曲にもなるそうです!

目次

しぼめる花の主題による序奏と変奏 D 802

主題になった旋律は??

しぼめる花の主題は、シューベルトが1823年に作曲した、全20曲からなる連作歌曲集「美しき水車小屋の娘」の第18曲目「しぼんだ花」のメロディ使っています。

ドイツの詩人、ヴィルヘルム・ミュラー(1794-1827)が書いた詩集が、たまたまシューベルトの友人の家にあり、その詩の内容に感銘を受け作曲したのが「美しき水車小屋の娘」でした。

「美しき水車小屋の娘」を作曲した翌年、1824年にフルートとピアノのために変奏曲として作曲されたのが「しぼめる花の主題による序奏と変奏 D 802」です。

美しき水車小屋の娘のあらすじ

旅に出た粉挽きの青年は、美しい水車小屋で働き始めます。

そこで出会った水車小屋の娘に心を奪われ、恋に落ちますが、

娘の心は若者ではなく狩人に惹かれています。

希望に満ちていた若者の心は、叶わぬ恋によって徐々に変化していきます。

美しい自然の中で歌い、悩み、そして最後に悲劇的な結末を迎えます。

美しき水車小屋の娘:第18曲「しぼんだ花」 演奏動画

しぼめる花の主題による序奏と変奏 D 802 演奏動画

フラウト・トラヴェルソの奏者として世界的に活躍している、バルトルト・クイケン氏の演奏です。

こちらはベルリンフィルの首席奏者として大活躍している、みんなのあこがれ、エマニュエル・パユの演奏です。

モダンフルートとフラウト・トラヴェルソで聴き比べてみると、曲の印象や音色が変わって、面白いですよね!

さいごに

このしぼめる花の主題による序奏と変奏D802をはじめて聴いたのは僕が中学生のとき。

亡くなった母が連れて行ってくれた海外のフルーティストのコンサートで演奏されていた曲でした。

当時中学生の僕は、この歌曲集の内容も知らず無知でしたが、素敵な曲でいつか演奏してみたいと思った作品の1つ。

楽譜だけは一丁前に、高校生になってから買って遊んで吹いてみたりしてました。

あこがれの曲でもある、しぼめる花を11月29日に開催するリサイタルのメインとして演奏いたします。

奇しくも、僕はいまシューベルトが亡くなった31歳を迎え、まもなく32歳になります。

偉大な作曲家であるフランツ・ペーター・シューベルトへの想いを馳せ、木管フルートで演奏します。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次